Mission
健やかに植物を育てるためには、土づくりが大切だといいます。よい土とは、適度なすきまがあり、水はけや水もちがよく、通気性にすぐれているもの。子どもの心をはぐくむ際にも、同じことが言えると思います。 まずは、園での基本的な生活習慣を整えること。教職員や友達との信頼関係を築き、スクールが安心安全な場所であると体感して、”落ち着いた気持ちで”過ごせること。その上で一人ひとりが「今日のあそび」を考えます。自由遊びとは少し違う「選択保育」を取り入れることで、子どもたちは自分が好きなものに気づき、その想いを主張できるようになります。遊びを主体とした学びのある日々のなかで存分に挑戦し、やり遂げ、満足する体験を積んでいきます。
Approach
ピッカスでは日本の教育・保育指針において示された『幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿』を園の目標とした上で、モンテッソーリやレッジョエミリア、アドラー心理学、フィンランド教育といった、さまざまな教育哲学やカリキュラムから日本で暮らす子どもたちに合わせた手法を選択し、取り入れています。もっとも大切にしていることは、子どもたちが園でごきげんな時間を過ごせるよう環境を整えること。ご家庭での負担を少なくすることにつとめ、ご家族のライフスタイルを尊重します。教職員にとっても気持ちに余裕をもち専門性を持って働ける場所であるよう、仕事環境を整えます。子どもはもちろんのこと、保護者、教職員にも寄り添う「三方よし」の保育こそが、子どもの成長を促すと確信しています。三方よしを実現するために内装や給食、ユニフォームといったひとつひとつにもこだわりをつめこんでいます。外遊びを重視し、また、社会と関わりをもつことの大切さを伝えるため地域とのつながりを楽しむ場として機能させることを目指しています。
Message
代表メッセージ
Pikkas international preschool
代表 中川早智子
子育てって本当に難しいと日々悩むことばかりです。娘にはこれからの時代に必要不不可欠な非認知能力を身につけてほしいと願いつつ、実際には隣の子どもと比べてしまって落ちこんだり焦ったり、周りの目が気になったり。社会の価値観が目まぐるしく変化し、なにが正しい物差しなのか見えづらい現代で、子育て真っ只中の私が園に望むことは『寄り添われること』なんじゃないかと感じています。そんな実体験から、当園では「正解」よりも、子どもたちの素晴らしいところや、遊びのなかから得られる、目に見えづらい学びや成長ぶりを丁寧にお伝えすることを大切にしたいと思っています。
ピッカス開園に寄せて
ドイツ、デュッセルドルフ mobile International Kindergarten
元園長 バーバラ・ハインツゲス
私は現在70歳で、2人の孫の祖母でもあります。かつて教育学、社会学、心理学を学び、小学校の教師にもなりました。そして20年間におよび、乳児から6歳までの子どもたちと一緒にドイツ・デュッセルドルフにある保育園で働いていました。そこでサチさんと出会ったのです。ピッカスインターナショナルスクールの開設について聞いたとき、驚きと喜びがこみ上げました。この園のコンセプトは、国際性、国際都市性、文化的多様性を象徴していると感じます。また、ロゴも気に入っています。それは異なる可能性や視点を表していますね。多様性は人生のあらゆる分野で非常に重要ですから。私が子どもたちと過ごすときに大切に考えていたのは、彼らを尊重し、価値観を伝えることでした。子どもたちは問題や対立をどのように扱うかを学ぶことで、独立的でオープンマインドな思考が促されるのだと思います。言語とコミュニケーションは、これらの基盤となります。幼児は新しいことに非常にオープンなもの。人生の最初の数年間で積極的な話し方や遊び、行動を通じて学べるなら、それは素晴らしいことですね。